【 第一版 】
弊チーム審判員の方々には、フォーメーション、ジェスチャーや発声に関する事柄を纏めた神奈川支部審判部発行の小冊子「インストラクションマニュアル」を配布しております(持ち回り制)。
また、試合の運用、基本ルールは公認「野球規則」に細目について書かれていますが、やや難しい面があります。
それを補うものとして、“ボーズリーグ審判員・指導者の手引き(抜粋版)”を紹介させて戴きしました。
一般的(基本的なこと)な事柄はこれで十分です。
この”相模原ホワイトイーグルス審判部のコーナー”では、比較的容易に審判が出来るように、経験したことや、過去に蓄積した資料を掲示して行きます。
また、審判員以外の方でも、理解できるようにまとめられています(と思っています)。是非ご一読願います。
子供達から信頼を得られる様に、そしてその為にも“毅然とした態度で裁定が出来る為”の一助とならんことを期待しております。
今後も、現場で発生した“生きた事例”を掲載していきたいと思っております。
一緒に勉強して行きましょう。
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(1) 2007年2月合同審判講習会報告(神奈川支部:藤原、群馬支部:羽鳥)
(1)事例1
(1) 兎に角、どんどん場数(実戦)を踏んで慣れてそして覚えて行きましょう。
(2) 一所懸命練習し汗を流している選手達が納得できるよう裁定をして行きましょう。
(3) 選手のモチベーションが上がるようなスピード感のある動きをして行きましょう。
(4) 我々も選手同様に切磋琢磨し審判技術の向上を図って行きましょう。
(5) “指導者が指導しやすい環境造り”の一助に成れる様に、全員で助け合って運営して行きましょう。
(「日本少年連盟 指導室審判員会 平成16年度版」より抜粋)
日本少年野球連盟では、このたび、これまでの「審判員・指導者の手引」を新しいスタイルにして皆様にお届けすることに致しました。連盟がスタートして35周年目に当たる今年、新たな気持で少年達の指導にあっていただきたい、という御願いをこめて発行したものです。
私が会長を仰せつかって以来、大きな大会はすべて観戦させていただいております。その時々に感じましたのは、やはり審判員の方々の大変なご苦労です。
特に真夏などは、ただでさえ暑い中、球審はインサイドプロテクターをつけ、塁審も打球が飛ぶ度に機敏な動作で動いておられる。ああ、大変な役割を引き受けていただいているんだなぁ〜と、改めて感謝の気持を深くしている次第です。
しかし、私たちにはまだまだ大きな目標があります。 報知新聞やボーイズリーグニュースの紙面などでも折に触れてお話していますように、ボーイズリーグの知名度アップにもっと力を入れなければならないということです。
これは選手の保護者が生活の一部を犠牲にして、それぞれの役割を懸命に果たしておられる、その熱心な姿をもっと多くの人に知ってもらい、応援してもらいたいという思いからです。それが少年達の励みにもなり誇りにもなります。
現在全国に40支部、600を超えるチーム数と1万9000人の選手を抱えているボーイズリーグは、組織としては日本一だと自負しています。どうか審判員の方々も、この大きな組織を更に世間にPRするために、お力をお貸ししていただきたいと思います。
月並みですが、私は子供達にはよく学び、よく遊べ、という言葉を贈っています。遊びという言葉が先に来る人がいてもいっこうに構わない。今の少年にとってこの言葉が一番大切だと思っています。
子供達は遊びを通してみんなと仲良くするとか、他人のことを考えるとかチームワークを学んだりするわけです。ですから少なくとも学ぶことと遊ぶことは別々のものじゃない。審判員の方々も、子供達に野球という遊びを通じていろんなことを勉強させているんだ、という気持で指導していただきたいと思っております。
スポーツというのは、元来フェアーでなければ成り立たないものだということを、遊びの中でしっかりと勉強させていただく。例えば、サインを盗んで打者に知らせたり、わざと妨害したりすることがいかに姑息な手段であるか、ということなどを教えていただきたいと思っています。
ジャッジを通して、一人でも多くの立派な人間を育てる、そんな強い信念を持って頑張っていただくことが、ボーズリーグの知名度アップへつながっていくものと確信します。よろしく御願い致します。
ボーイズリーグに所属する選手は、すべて小学生と中学生です。ということは技術的にも非常に未熟であり、精神を的にも人間形成の面でまだ初期段階です。
それだけに、審判員は優秀な技術の持ち主あると同時に、ボーイズリーグらしさを正しく教えられる指導者でなければなりません。常にはつらつとした態度で毅然としたジャッジが出来るように、日頃から人格や、技術、体力の向上を心がける事が大切です。それと常に謙虚な態度で、フェアープレーの精神と、報いを求めない心を持ち、親からも選手からも信頼される人柄でありたいものです。
1.
マナーと身だしなみ
野球に関係ある場所は勿論、私生活においてもマナーと身だしなみには十分な注意を払い、社会人として常に審判員の精神にのっとった行動をとらなければなりません。
チーム関係者に対して礼儀を重んじる事は必要ですが、特定のチームと親しくするような事は慎まなくてはなりません。礼儀を重んじ、しかも公平であるべきです。この常日頃の態度がゲームでの適正かつ正確な判定につながります。審判員は服装、用具についても十分注意し、自分自身で常に行き届いた手入れと管理が必要です。
2.
健康管理と精神集中力
審判員は、試合中どのような条件下でも耐え得る体力と集中力が必要です。自分の健康に日頃から十分配慮する気持が無ければなりません。体調の悪い時は集中力も欠けてきます。夜更かしや暴飲暴食を慎むなど体調保持に努力しましょう。
3.
動きと野球規則の習熟
常に審判員の動きを練習し、実践でも無意識のうちに体が即応できるようにするのが必要な事は言うまでもありません。
試合に際して、グランドに出る前に担当審判全員で具体的分担、相互の連携などをよく打ち合わせておく事が試合を円滑に進め、トラブルを未然に防ぐ最良の方法です。また、試合終了後はゲームをあらゆる角度から反省し、今後に備えて新しい技術の習得に当たることが、審判員の実力を高めます。
このボーイズリーグ審判員の心構えは、日本高等学校野球連盟の「高校野球審判の手引」より引用させていただきましたが、見方を変えれば審判員ほど分の悪いものはないといえます。技術向上の上では、神様のように間違いをしてはならないし、他人が見ているところでは聖人君子でなければなりません。しかし、このような不可能なことに少しでも近づこうとする気持が大切だと思います。「審判は選手や保護者から尊敬されるようになりましょう」と機会ある毎に申してきましたが、「神様、聖人君子に近づこう」という気持を持つことが、その近道のひとつではないかと思います。
この新冊子を審判員だけでなく、指導者の方にもご利用いただければありがたいと思っています。
野球用具はすべて連盟指定業者の製品を使用することを義務付けられている。
@ バット(野球規則1.10以下参照)
バットは連盟指定業者の金属製・木製(1本の木材で作られたもの)のみ使用が許される。
(ただし、小学3年生以下軟式の武はカーボン製の仕様可)
A:小学生の部のバットは82cm以下で、連盟のマーク(シールは不可)が付いているもののみ使用できる。
B:中学生の部のバットは連盟指定業者のブランド品のみ使用できる。
C:打撃行為の終わった後、上記規定以外のバットの使用が発見された場合は、以後の使用を禁じ、それまでのプレイは有効とする。
A スパイクシューズ
A:スパイクシューズの使用は小・中学生ともに連盟指定業者のブランド品に限る。
B:スパイクシューズは一体成型のポイント式のみ使用できる。また金具式も使用できる(2007年より許可された)
B ヘルメット
打者用ヘルメットは1チーム7個以上の同色両耳付きヘルメットおよび捕手用ヘルメットを用意することが義務付けられている。
C 死球ならびに自打球による障害防止具のレッグガード(バッティングレガース)およびエルボーガード(打者用)の使用を認める。使用にあたっては、一・三塁では素早く外してランナーコーチに渡してもよいが、二塁上では身に付けた状態でプレイすることとする。審判員はこの行為にタイムはとらない。
D 試合球 : 試合球は連盟指定業者の製品で連盟の承認したボールを使用する。
E グラブ、ミット、ユニフォーム等
連盟指定業者の製品を使用する。
(注)審判員は各項に対する規則違反を認めた場合には、これを是正するように命じる。適当な時間を経て是正されない場合には、その用品の使用を固執する選手は除外することが出来る。
@ 正式試合
小学生の部は6回、中学生の部は7回を完了して正式試合とする。
(注)小学生ジュニアの部は5回、中学生ジュニアの部は6回完了で正試合とする。
A 正式試合の成立時
小・中学生の部ともに4回を完了した時点で成立するものとする。
(4回表を終わって後攻チームがリードしている場合はコールドゲームが成立する)
B 同一日に行う試合
日本少年野球連盟では一日の試合数を2試合までとする。
C 日本少年野球連盟主催大会規定により、4回未満で雨天、日没により試合が中止された場合、サスペンデッドゲームとする。
D サスペンデッドゲームは(2-7)B項の試合数の計算に入れずに続行試合とする。続行試合を行う場合は、
あらかじめ組み込まれた試合に関係なく行うことが出来る。ただし、投手は同一日の登板回数の規定に従う。
E 1チーム攻・守での指示・伝達はそれぞれ2回づつ計4回に制限し、審判員がタイムを宣言してから「30秒」以内と時間を制限する。
F 監督およびコーチと選手は、審判のジャッジに対しては、絶対に服従し抗議を厳禁する。(規則上の疑義、その他の申し出については必ず監督または問題の当時者が審判に説明を求める)
@ 打者および走者は必ず両耳付きヘルメットを着用しなければならない。
A ベースコーチャーはコーチスボックスに入るときは規定のヘルメットを着用すること。
B 試合中、攻撃側選手に不慮の事故などが起き、一時的に走者を代えないと試合の中断が長引くと審判員判断したときは、相手チームに事情を説明し、臨時の代走者を許可することが出来る。この代走者は試合に出場している選手に限られ、出場していない選手を起用してはならない。また、相手チームに代走者の指名権はない。この代走者はその場限りとする。
C バットリング、マスコットバット、鉄棒等は試合中にベンチ内に持ち込み禁止。
D 足を上げてのスライディングや野手をめがけてのスライディングは、危険防止のため禁止する。
しかし、上記行為により野手が落球し、セーフとなっても、タイミングがアウトの場合はアウトを宣告する。
E 本塁打の場合、ベースコーチ、次打者、その他の選手と接触しないよう注意しなければならない。
F 小学生の部では試合中、攻撃側チームの監督・コーチに限りコーチスボックスでベースコーチを務めてもよい。
G 攻撃側の指示・伝達に関する制限は1試合に付き2回が許される。(選手のけが、選手の交代などの伝達は除去する)延長に入った場合は、1回指示・伝達を認める。
H 二塁走者やベースコーチなどが捕手のサインを盗んで、打者にコースや球種を伝える行為を禁止する。
@ 捕手は必ず捕手用のヘルメットならびに規定用具を試合および練習を問わず着用のこと。
A 隠し球をしてはいけない。
B 空タッチは禁止する。(空タッチを行った選手には注意をする)
C 走者をファールとだましてアウトにしたり、進塁を妨げる行為をしてはいけない。(この場合、ボールデッドとし、走者を安全に進塁また帰塁させる)
D 守備側の指示・伝達に関する制限は1試合につき2回が許される。(選手の怪我、選手の交代などの伝達は除外する)延長に入った場合は、1回指示・伝達を認める。
@ 投球回数に関する制限
A:投手は同一日に、小学生の部は6回、中学生の場合は7回を超えて投球することが出来ない。(ジュニアの部は小学生5回、中学生6回)
B:ダブルヘッダーでは連投を認めるが、投球回数は小学生の部は6回、中学生の部は7回以内とする。例えば、第一試合で5回投げた場合には、次の試合で小学生の部は1回、中学生の部は2回投げることができる。ただし、端数回数(0/3回、1/3回、2/3回)は切り上げて1回とする。
A 小学生の部の試合で、走者が一、三塁の場合、三塁に偽投して一塁に送球してはならない。三塁に偽投して一塁へ振り返った時点でボールデッドとする。
B 守備側の指示・伝達に関する制限は監督またはコーチが投手に対し、指示を与える目的を以ってタイムを要求する場合、間接・直接を問わず1試合2回までとし、3回目には自動的に投手交代となる。その投手は他の守備位置についてもよいが、再び投手として登板することができない。内野手(捕手も含む)が、2人以上投手のところへ行ったときも1回に数える。
C サスペンデッドゲームに登板した投手は同一日に投手として、小学生の部では通算6回、中学生の部は7回まで登板できる。
D 小学生の部の投手は、変化球を投げてはならない。変化球を投げた場合(変化球の判定権は球審のみにある)1回目は投手・監督に注意し、2回目は同投手に降板を命ずる。(降板を命じられた投手は、その試合に出場できないが、ベースコーチのみ許される)変化球と判定された投球はすべてボールと判定。打者が打った場合は、安打、失策、四死球その他で一塁に達し、しかも前走者が次塁に達したときは、反則とは関係なくプレイが続けられる。その他の場合、バットに触れていてもボールと判定する。なお、スローボールは故意にボールの回転に変化を与えたボール以外は変化球と判定しない。
監督・コーチ・マネージャー不在の場合、欠場者の理由を記載し、出場者の許可を申請すれば代理者が出場できる。
@ 監督不在の場合は、コーチが監督代行できる。背番号60をつければ抗議権を認める。
A コーチ不在の場合は、指導者登録証を持った指導者が、背番号50をつけて審査を受ければ認可する。
B 監督・コーチ不在の場合は、指導者登録証を持った指導者が、背番号60をつければ監督、背番号50をつければコーチとして、審査を受ければ認可する。
C マネージャーが不在の場合は、代理が認められる。ただし、選手と同じ帽子を着用しなければならない。
D チーム代表は、監督・コーチ・マネージャーになれない。
上記の規定の内、ペナルティのない注意事項は審判より監督・選手に対し行われるが、再三の注意にもかかわらず注意を守らない監督には、審判からの報告により、連盟の指導室および審査室の判断により処分されることがある。
(3-1) 1チームの登録選手は11名以上、20名以内とする。
(3-2) 出場選手はその大会の登録締め切り日現在、連盟への登録済みの者に限る。
(3-3) 審査証は当年度発行のものとする。
(3-4) 登録選手および登録されたチーム責任者・監督・コーチ・マネージャーのみベンチに入ることが出来る。ただし、各種登録証(チーム責任者・監督・コーチ)および審査証(選手)を携帯していない場合は、いかなる理由でもベンチに入れないが、チーム責任者・監督・コーチは試合開始前までに間に合った場合は、審査の上ベンチ入りできる。また選手は試合終了までに間にあった場合は、その時点でベンチ入りを認める。なお、チーム責任者は必ずチーム代表またはそれに代わる責任ある者がベンチにはいらなければならない。万一、チーム責任者がチーム責任認証を携帯していない場合はベンチに入れず、試合ができない。
(3-5) 組み合わせの若番号が1塁側のベンチ、後番号が3塁側のベンチに入る。
(3-6) 監督(背番号60)・コーチ(背番号50)は選手と同じユニフォームを着用すること。
(6-7) 試合開始予定時間60分前に試合場に到着し、所定の審査を受けて直ちにスターティングメンバー表を3部審判部に提出しなければならない。
(6-8) メンバー表交換時に両キャプテンにより、先攻・後攻をジャンケンで決める。
(6-9) 試合開始前までにチームがグランド内に現れないときは、球審は没収試合を宣言することができる。
(6-10) 試合は小学生の部を6回、中学生の部を7回とし、延長戦は小・中学生の部とも1回の延長を認める。ただし、優勝戦または代表決定戦は3回の延長を認める。
(6-11) 同点の場合は、最終回のメンバー全員の抽選で決める。
(6-12) 小学生の部は4回またはそれ以上の回を終わって5点差、中学生の部は6点差の場合および日没をコールドゲームとする。
(6-13) 雨天等により4回未満で試合が中止された場合は、特例としてサスペンデッドゲーム(一時停止試合)とする。続行試合を行う場合は、あらかじめ組み込まれた試合数に関係なく行うことが出来る。ただし投手は同一日の登板回数の規定に従う。
(6-14) @ 投手は同一日に小学生の部は6回、中学生の部は7回を超えて投球することが出来ない。延長戦となった場合は先発投手は交代しなければならない。
A ダブルヘッダーでは連投を認めるが、投球回数を小学生の部は6回、中学生の部は7回以内とする。例えば、第一試合で5回投げた場合には、次の試合で小学生の部は1回、中学生の部は2回投げることができる。ただし、端数回数(0/3回、1/3回、2/3回)は切り上げて1回とする。端数回数の0/3回は新しいイニングに入っても一死もとらずに降板した場合を示す。なお、小学生の部の投手の変化球は禁止する。
(6-15) 攻守で監督およびコーチの指示・伝達は1試合で各2回の計4回を限度とする。延長戦に入った場合は、1回の指示・伝達を認める。(選手のけがや選手の交代などは回数をカウントしない)
守備側の投手に対する指示・伝達は3回目となれば、自動的に投手は交代となり、その投手は他の守備についてよいが、再び投手として登板することはできない。内野手(捕手を含む)が2人以上投手のところへ行ったときも1回に数える。また、指示・伝達は審判員がタイムを宣告してから「30秒」以内とする。
(6-16) 監督・コーチおよび選手は、審判のジャッジに対して、絶対に服従し、抗議することを厳禁する。ただし規則上の疑義の申し出については、必ず監督または問題の当事者のみが、審判に説明を求めることができる。この場合「3分以内」に規制する。
(6-17) 監督またはコーチが選手にアドバイスするときは、ファールラインのところで行うこと(勿論ベンチからは駆け足で)
(6-18) 二塁走者やベースコーチなどが捕手のサインを盗んで、打者にコースや球種を伝える行為を禁止する。
(6-19) ボール回しをするときは一回りとし、最終野手はその定位置から返球する。また、打者が打撃を継続中、累上で走者がアウトになった場合のボール回しは禁止する。
(6-20) 投手は、走者をアウトにする意志が無いのに、無用の牽制球を繰り返すとか、または送球するまねを何度も繰り返す行為は、試合のスピーディな進行の妨げになるため禁止する。
(6-21) 小学生の部は、攻撃側チームの監督・コーチに限りコーチスボックス内でベースコーチを務めてもよい。
(6-22) ヘルメットを1チーム7個同色で完全なものを備えること。(各チームが持参すること)
(6-23) ユニフォーム、バット、ボール、スパイク、グラブ等は連盟指定業者のものに限る。
(6-24) 捕手は、必ずヘルメットならびに規定防具を試合および練習を問わず着用すること。
(6-25) グランドの都合で大会トーナメント規定が別に制定された場合はそれに従うこと。
(6-26) ベンチ内では携帯電話の電源を切り、使用を禁止する。
(6-27) 光化学スモッグ発生(予報、注意報、警報)の場合、試合および選手に対する措置は別に定め、運営委員の指示に従う。
(4-1) チーム代表・監督・コーチ・マネージャー・選手の登録名簿との照合。
A:登録選手は11名以上20名までとする。9名を割った場合は出場停止。
B:11名を割った場合は、1名ずつ欠席理由記入の上、代表名で提出の確認。
C:特例として小学生の部で、11名に満たないときは、4年生以上の選手が9名を超える場合、3年生以下を補充し14名までの登録を認める。ただし3年生以下は試合に出場できない。
D:背番号は、必ず登録された番号に限る。変更は認めない。
(4-2) 登録選手および登録されたチーム責任者・監督・コーチ・マネージャーのみベンチに入ることができる。ただし、各種登録証(チーム責任者・監督・コーチ)および審査証(選手)を携帯していない場合は、いかなる理由でもベンチに入れないが、試合開始までに間に合った場合は、審査のうえベンチ入りを許可する。なお、チーム責任者は必ずチーム代表、またはそれに代わる責任ある者が、ベンチに入らなければならない。万一、チーム責任者が、チーム責任者証を携帯していない場合は、ベンチに入れず、試合が出来ない。
(4-3) 左袖のワッペンの確認。指定業者のユニフォームの左袖にワッペンの付いていない者は出場停止。
(4-4) バットの確認。
A:小学生の部のバットは、82cm以下で、連盟マークのついていること。シールは不可。
B;中学生の部のバッチは、指定業者のブランドのみ使用できる。
(4-5) スパイクの確認
A:スパイクは指定業者のもので、同色で同色ラインに限る。
B:スパイクは一体成型のポイント式か金具式とする。
C:監督・コーチは、選手と同色で同色ラインのスパイクまたは運動靴とする。
(4-6) ヘルメットの確認(7個以上同色で完全なもの)。
(4-7) 捕手の規定防具の確認。
(4-8) マネージャーは、選手と同じ帽子を着用する。
(4-9) 監督・コーチ・マネージャー不在の場合、欠場者の理由を記載し、出場者の許可を申請すれば代理者は出場できる。
A:監督不在の場合は、コーチが監督代行できる。背番号60をつければ抗議権を認める。
B:コーチ不在の場合は、指導者登録証を持った指導者が、背番号50をつけて審査を受ければ許可する。
C:監督・コーチ不在の場合は、指導者登録証を持った指導者が、背番号60をつければ監督、背番号50をつければコーチとして、審査を受ければ許可する。
D:マネージャー不在の場合は、代理が認められる。ただし、選手と同じ帽子を着用しなければならない。
E:チーム代表は監督・コーチ・マネージャーになれない。
代表・監督・コーチは下記の事項の徹底指導の責を負う。
<基本指導>
1. 野球規則に沿った指導に徹する。
2. 攻守交代・四球は全力疾走させる。
3. 相手を中傷するような、少年野球らしくないヤジを飛ばさせない。
4. ユニフォームは正しく着用させる。
5. 指導者自らも選手がひるむような汚い言葉で指導してはならない。
<危険防止>
1. ロージン・救急箱はチームで用意し必ずベンチ内に持ち込むこと。
2. 打者および走者ならびにベースコーチは試合、練習を問わず必ず両耳付きのヘルメットを着用すること。 特に、不良品の所用は厳禁する。
3. 次打者は必ずネクスト・バッターボックス内に入り、方ひざをついて待つ。他のバッターやレガース・プロテクターを持って入らぬこと。
4. 捕手が座って投球練習を受けるときは、必ず規定防具を着用のこと。
5. 審査を受けていない用具はベンチ内に持ち込ませない。
6. トスバッティングを行うときは、必ずヘルメットを着用のこと。
<ルールに基づく重点指導>
1. 投手の投球動作の中断(故意な一時停止やことさら段階をつけたり、手足をぶらぶらさせる)はボークである。[8・01注1]
2. ボークの規則は特に中学生の部では厳しく適用する。
ボークルールの目的は_投手が走者を意図的にだまそうとするのを防ぐために有り、しかも審判員の判断で規則が適用される。(投手版への付き方、自由な足の位置、自由な足の踏み出し、軸足の移動と外し方、投球動作やストレッチの中断など)[8・05付記2原注]
上記の条文を正しく理解し徹底指導する。
3. 捕手の本塁上の走塁妨害は、セーフのタイミングにもかかわらず、ボールを持たない捕手が立ってはならないエリアに立って走者を妨害すれば、オブストラクションになる。[7・06(a)付記]
4. 打者走者は、一塁への守備が行われているときは、スリーフットライン内を走る。内側に膨らまない。[6・05(k)、7・05(k)]
5. 盗塁を助けるために、打者が捕手の送球直前のスイングや、わざと打席から出る行為をすれば守備妨害となる。[6・05(c)]
6. 死球を得るために投球を避けないでこれに触れる行為は死球とはならない。[6・08(b)]
7. 走者が前方の野手の動きを見て、その野手の送球線に入る行為や、野手に向かってのスライディングは行ってはいけない。[7・09(g)]
8. 走者がリードしていないのにもかかわらず、投手が塁へ山なりのゆるい牽制球を投げるとボークである。[8・05(h)]
9. 走者のいるときのセットポジションは身体の前面であればどこでもよいが、一試合通じて同じ箇所でなければならない。[高野連指導事項]
10. ストライクゾーンはアマチュア規定に従い、そのゾーンの中で、グッドボール=ストライクの精神を生かし、積極野球を目指す。
<試合前注意>
1. 審査終了後、審判部へ決められた用紙にオーダー表(3部フルネームでフリガナをうつ)を記入し、 主将に提出させる。
2. 試合前のチームあいさつには、監督・コーチは選手とともに整列しなければならない。
3. 試合前に外野でキャッチボール、トスバッティングを行うときは、ラインの内か外に2m以上離れること。
<試合上の注意>
1. 1試合の競技時間を小学生の部は1時間20分、中学生の部は1時間50分以内を目標とする。
2. 試合が始まったら次打者以外の選手はベンチに入り、用具類も必ず所定の場所に置かせる。
3. 攻守交代時に、先頭打者と次打者およびベースコーチは、ミーティングに参加せず速やかに所定の 位置につく。
4. 投手が審判員からボールを貰うときや、打者がバッタース・ボックスに入るときには帽子を取らな くてよい。
5. 捕手は投球を受けたら直ちに投手に返球し、みだりにキャッチャース・ボックスの前に出ない。
6. 打者がサインを見るときはバッタース・ボックス内で見る。必要以上にバッタース・ボックスから出てはいけない。
7. 打者はやたらとバッタース・ボックス内で声を出さないこと。捕手にも打者とのやり取りをさせないこと。
8. 小学生の部では、走者が一・三塁にいるとき、三塁に偽投して1塁への牽制球は認めない。
9. 連盟主催の大会では、次試合の投手のグランド内に入っての練習は禁止する。ゲームセットが宣言された時点で、直ちにグランドに入って準備する。
10. 監督またはコーチと選手は審判のジャッジに対して、絶対に服従し、抗議を厳禁する。(規則上の疑義、その他の申し出については、監督または問題の当事者が審判員に説明を求める)
11. チーム責任者がベンチ内から大声を出したり、抗議するような行為をしては成らない。
12. 応援団への挨拶は短く済ませ、用具等を纏めて、ベンチ内を整頓し、速やかに退場する。
<アンフェアーなプレイ>
1. 投手のウォームアップ時に次打者などが打者付近に近づき、タイミングを測る行為はしない。
2. 二塁走者やベースコーチなどが、捕手のサインを見て打者にコースや球種を伝える行為はしない。
3. ベースコーチが打者走者(走者)の触塁に合わせて、「セーフ」のジェスチャーとコールする行為はしない。
4. 打者はストライクの判定に、球審を見返す行為はしない。
5. 足を上げてのスライディングする行為はしない。
6. 球がまだ来ていないときのタッチの真似(空タッチ)はしない。
7. 走者をだましアウトにしたり、進塁を妨げるような行為はしない。
8. ボーズリーグでは隠し球を禁ずる。
9. 抽選で勝負がついたときは、勝者は相手を思いやって、冷静に行動すること。
試合はスピーディーに行わなければ成らない。 1試合の競技時間を、小学生の部で1時間20分、中学生の部で1時間50分以内とし、グランド整備時間を10分とすることを目標とする。
1.
投手と捕手について
@
投手は初回(救援も含む)に限り、1分を限度として8球級以内の準備投球とする。次回からは3球とする。
A 投球を受けた捕手は、速やかに投手に返球すること。。
B 返球を受けた投手は、直ちに投手版を踏んで投球位置につくこと。
C 投手が走者をアウトにする石が無いのに、無用の牽制球を繰り返すとか、または送球する真似を何度も繰り返す行為があるときは注意を与える。
D 捕手が打者走者および走者の状態で攻守交代時には、控え捕手が投手の投球練習の球を受けるようにする。
E 捕手がプロテクターを着用し、控え選手がレガースを着けるようにする。
2. 打者について
@ 投球練習が終了したら、第一打者を速やかに打者席に入らせる。
A サインを確認の都度、打者席を外さないようにすること。
B 次打者は、速やかにネクスト・バッターボックッスで低い姿勢で待つこと。
3. 攻守交代について
@ 全力疾走でスピーディーに行うこと。
A 先頭打者および次打者とベースコーチは、ミーティングに参加せずに速やかに所定の位置につく。
4.
内野手間のボール回しについて
@ 外野の飛球アウト、タッチプレイのアウトのボール回しはしない。
A ボール回しは一回り以内とし最終野手はその定位置から投手に返球する。
B 試合が遅れているか、日没まで短時間しかないときは、ボール回しをやめさせることがある
5.
指導者について
@ 監督は、サインについては複雑なものをなくし、速やかにに出せるよう心掛ける。
A 監督およびコーチと選手は、審判のジャッジに対しては、絶対に服従し抗議を厳禁する。(規則上の疑義、その他の申し出については必ず監督または問題の当事者が審判員に説明を求める)
B ベンチ内では携帯電話の電源を切り、使用を禁止する。
(7-1) 試合前
@ 審判員は、少なくとも担当試合の一時間前に球場に到着し、球場責任審判員に届けること。
A 球場到着後は、チーム関係者との談話を慎むこと。
B 審査終了後、直ちに首相より所定のメンバー表を受け取るとともに、攻守を決める。
C 監督・主将にグランドルールを説明するとともに、注意事項をもう一度徹底する。
D 試合の責任審判員を決定するとともに、サインなどの打ち合わせをする。
E 服装は丹精に、サングラスなどの着用は禁止する。
F グランドを視察し、大会本部と打ち合わせをしてグランドルールを決め、大会中はその決定ルールにより試合を行う。
(7-2) 試合中
@ 審判員は、グランド内にいる時は、常に駆け足で行動する。(腕海・後ろ手・腰に手を当てたりしない)
A 常に試合のスピードアップに心がけ、選手に全力疾走するように声を掛ける。
B ジャッジは冥界にして、監督・選手に不信を抱かせないようにする。
C グランド内においては、選手と必要以上の話をしてはいけない。
D ベース上を通過する”速い打球”に対する判定は、塁審が行うようにする。ベースまでの打球は球審が判定する。
E ボークの判定が有った場合は、他の審判もこれに同調する。
F インフィールド・フライの宣言は、球審または打球に近い審判員が行い、他の審判員は同調する。
G ハーフスイングのときは、原則として球審が判定するものが、監督もしくは捕手よりリクエストがあれば、塁審に聞かなければ成らない。この場合、聞かれた審判は、直ちにストライクかボールの判定をし、その判定を最終のものにする。
H 試合中に、水・冷やしタオルが必要なときはイニングの間に本部席に要求することが出来る。
I 暗黒、降雨その他の事情で試合を中止するなどの大会の運営に関係ある事柄については、球場責任者と協議して決定する。
J 試合中に雷が発生した場合は、直ちに試合を中止する。なお、遠くに発生した場合でも、状況を判断し中断の処置をとる。
K 控え審判員は、必ずルールブックと連盟特別規則を前において観戦する。
L 審判員の服装は連盟の指定に従う。
(7-2) 試合後
@ 試合終了後、必ず責任審判員、控え審判員を交え、反省を行う。
A 試合終了著同時に、次の試合がある場合は試合開始時間を大会本部と決定する。
B 責任審判員は審判報告書を記入し、支部審判部長がまとめて連盟へ提出する。(特に、トラブルの起こった事柄を詳細に記入する)
トラブルが起きた場合は、先ず抗議者の資格を確認しなければなりません。そして必要なことだけを聞き、必要なことだけを答えるようにします。確認を要することや裁定に困ったときは、その試合の担当審判員を集めて協議し、このようにして決定された裁定は最終のものとして試合を続行することです。
(8-1) 審判員がルールの適用を誤ったことによるもの
判定直後、ルールの適用を誤ったと分かった時は速やかにその試合の審判員が協議して訂正することです。 両チームには勿論、マイク等を通じて一般観衆にも説明し納得させることが大切です。裁定に困ったときは控え審判員にルールブックの”何条・何項“によるか確認をすべきですが、責任はその試合の審判員全員が負わなければなりません。従って例え試合が10分間停止することがあっても、良くルールブックを調べて、その解決に万全を期してください。
(8-2) 監督の執拗な抗議によるもの
監督・コーチは、
“打球がフェアーかファール”か、
“投球がストライクかボール”か、
あるいは
“走者がアウトかセーフ”か、
という裁定に限らず、
審判員の判断に基づく裁定は最終のものであるから、その裁定に対して疑義を唱えることは許されないと、9.02aに記されています。
しかし、判定する位置が悪かったり二人の審判員の判定が遠かったり、ストライクゾーンが不安定で有ると信頼関係が崩れ、混迷することが有ります。連盟では野球をより理解するために、指導者と審判員との交流を支部ごとに深めるように進めています。 抗議の内容を冷静に的確に把握して、回答や説明は十分言葉を選んで、丁寧に分かりやすくすることが大切です。
もし、裁定のひとつを失敗しても、決して穴埋めをしてはなりません。
埋め合わせは、失敗をもう一度するよりも悪いからです。
試合進行中は、ボールから目を離さず、走者が塁を踏んだかどうかを知るよりも大切ですが、飛球の落ちた地点を見定めたり、送球の行方を最後まで見極めることがより重要なことです。プレイの裁定を下すにあたっては、早まることなく、正確を期さなければ成りません。野手がダブルプレイを成し遂げるために送球する場合にも、あまり早く向きを変えてはいけません。アウトを宣告した後、一応落球の有無を確かめる必要が有り、走りながら”セーフ” ”アウト”の宣告の動作はせず、そのプレイが終わるのを待って、宣告することです。
“より良い角度へ、止まって見て、確認してコール”
(8-3) 大会運営の不手際によるもの
試合の進行が遅れて途中で日没が予測されるとき、あるいは天候の状態でコールドゲームを宣告しなければならないときには、細心の注意が必要です。審判員は試合前など、事前に球場責任者と相談しチームの責任者に事情を説明し、了解させておくことが大切です。
審判員は、常に公平でなければならないし、精神的にも肉体的にも健康でなければなりません。ひとりの審判員の失敗は、その試合の単葉審判員全員の共同責任であることを認識すべきです。審判員が信頼を得るためには、数多くのボールを見る機会に参加して体験を積み、明快なジャッジを志し、ルールに精通して信頼される審判員をめざしてください。
【ストライクゾーン】
打者の肩の上部とユニフォームのズボンの上部との中間点に引いた水平ラインを上限とし、膝頭の下部のラインにボールの全部が通過したものを下限とする本塁上の空間を言う。(アマチュア野球内規1)
注1: 打者がバックスイングから、今まさにスイングに入ろうとする直前の姿勢で判定する。
注2: 各打者の低めを決める膝は、左右のいずれかの低い方である。
注3: 幅においては、本塁の両サイドのボールの一部が通過すればストライクである。
※
ボーズリーグでは平成12年度より、ストライクゾーンの幅については前の図解で示したとおり、ボールが少しでも本塁ベース上に掛かればストライクと確認しました。
これは野球の原点であり、ストライクの語源でもある
”Good Ball Strike“(良いボールだ、打ちなさい)の精神に基づき、
打って点を取る積極的な野球を目指していこうということであり、このことが小・中学生の選手達の技術向上に繋がっていくという意向によるものです。
審判員の皆さんは、幅にも、高さにもタイタンにストライクを採っていきましょう。選手諸君は打てるボールは積極的に打っていきましょう。そこに楽しい野球が有りますし、試合のスピード化にも繋がっていきます。
捕手のブロックはアンフェアーで危険なプレイです。
危険を防止するために、平成12年3月に高野連より一つの見解が示され、ボーイズリーグもこれに準じます。
捕手は野手から送球される時には、三塁と本塁上のライン上でホームベースの前に位置するケースが多く、
そのままクロスプレイになれば、本塁を覆い隠すような、いわゆる“ブロック”をし、走者の本塁到達を妨げています。
一方、走者は捕手が早くから塁線上に位置するため、一塁と本塁の延長線上に回りこんで本塁ベースにタッチしようと試みるケースが多く見受けられます。当然のことながら、足からスライディングするより手でタッチするほうが遅くなり、その結果、本塁へ直接滑り込んでいれば“セーフ”となるべきところが“アウト”に成るということが起きています。
また、審判員にとっても、本塁への送球を見ながら、どの時点で捕手が塁線上に入ったかを判定するのは極めて難しいところが有り、捕手がボールを持つ前にブロックしても“オブストラクション”をとりきれずにいるのが実情です。
そこで、捕手に対して次のように指導します。
1.ボールを保持する前の捕手の立つ位置は次の通りとする。
@ ホームベースの中央線よりも右側に立ち、ベースの左半分を走者に見えるようにすること。
A また、捕手がホームベースよりも後方に位置するときでも、ホームベースと三・本間のラインが重なる三塁よりの接点( 別図b点−b‘ )から前に出てはいけない。
2.捕球してからの動き
ボールを保持しているときは塁線上に移動してタッチしてもよい。
a b b‘
<参考> 野球規則 7.06(a)【付記】
捕手はボールを持たないで、得点しようとしている走者の進路を妨げる権利はない。
塁線(ベースライン)は走者の走路であるから、捕手はまさに送球を捕ろうとしているか、送球が直接捕手に向かって来ており、しかも十分近くに来ていて、捕手がこれを受け止めるにふさわしい位置を示していなければならなくなったときか、既にボールを持っている時でしか、累線上に位置することが出来ない。
この規定に違反したとみなされる捕手に対しては、審判員は必ず“オブストラクション”宣告しなければならない。
実際の審判をする上で以下点を肝に銘じておきたい。
(1) 試合はその95%は審判がいなくとも問題なく遂行されるものである。
(2) 審判が必要とするのはトラブルが発生しそうになった時、又は発生した時である。
(3) 判定は“良く見る”その為には“静止する”、“正対する”そして“距離をおく”ことである。
(4) ジェスチャーは、“大きく”“メリハリ(保持時間は3秒以上)”
(5) 発声は“大きく“、”はっきりと“
(1) 2007年2月合同審判講習会報告:神奈川支部 藤原、群馬支部 羽鳥 (別紙4-1参照)
(2) 「投手は初回(救援も含む)に限り、1分を限度として8球級以内の準備投球とする」ルールの遵守。特に意識的に指導すること。
(3) 内野ゴロの際の、主審の動き。大きな3つの役割のための動きを心して動くこと。
(4) ダートエリアの運用開始(ボーイズリーグでは2007年より試行していたが、2007年8月以降ルール適用)。
(5) 主審のボールの追い方は、頭を動かない目だけで追う“トラッキング”を身につける。
自分が該当審判員として、コール、ジャッジ、説明してみてください。
【事例1】ノーアウト、ランナー一塁、カウント2−3エンドランが掛かって、打球は、ファースト前ラインから2メートル位のファールフライ。バッターランナーが明らかにわざと、ぶつかり落球した。
どう対処しますか。(2007/4/21試合)。 回答欄へ
【設問1】 問題2:前問で、ランナー1・3塁。ファーストランナーだけエンドランがかかっていました。
どう対処しますか(【事例1】から、派生しそうな状況)。 回答欄へ
【設問2】 ワンアウト満塁、カウント2−3、ベンチのサインはランエンド・ヒット、バッター空振り。
しかし捕手がボールをはじいて、ボールがベンチに入りました。その時、ランナー及びバッター全てが次の塁に進んでいました。どう対処しますか。 回答欄へ
【事例2】 塁上に走者有り、この時にパスボールでボールがボールデッドライン外に出ました。
どう対処しますか。 回答欄へ
【事例1の答え】コール:インターフェアー
ジャッジ:打者アウト、1塁ランナーアウト
説明:このケースはバッターランナーが捕球しようとしている野手に対してスリーフィートラインを超え接触するという極めて悪質な守備妨害である。このケースは併殺プレーを避けようと故意にしたと見るのが妥当と考える。まして接触し転倒しており怪我にも繋がるものである。
今後このような行為を行わないように監督に厳重注意する。
発生しているところを示して(示指して)、CALL“インターフェアー”して、プレイが落ち着いた時点で、CALL“タイム”をかけて、改めてCALL“インターフェアー”し、CALL“バッターアウト”しランナーはインターフェアーのペナルティとしてアウトにする。
そして、“ツーアウト、ランナー無しから試合開始とする。
なお、良くあることだが、選手に聴いたら故意ではないと監督コーチは弁解するが、判定は客観的事実をもって判定するものである。故意か偶発かは選手の気持ではなく、行為のみで判定するものである。この点は指導者は良く選手に普段から教えておかねば成らないことである。
【設問1の答え】 反則行為が行われ様としていた時に有占していた塁に戻し、2アウト、1塁で試合を開始する。
【設問2の答え】 コール :バッターアウト
ジェスチャー:バッターに対し、“アウト”のポーズ、次に“ボールデッド”のポーズ、
ジャッジ :打者走者、全走者に一個の進塁を与える。
3塁ランナーはホームインを認め、得点1点。バッターはアウト。 問いに戻る
説明:“投手が投じたボールがボールデッドラインを超えたとき(捕手が触球するしないは関係なく)一個の安全進を与える”ルール説明を行う。
バッターはノーアウト、ワンアウトで走者1塁がいる場合は自動的にアウトになる。
いわゆる”振り逃げが出来ないケースなので即座にバッターアウトを宣告し、むやみに選手に勝 手な行動をゆるさない“裁定が求められる。
【事例2の答え】 ボールデッドのジェスチャーをとり、タイムを宣言(コール)する。
塁上のランナーに1個の安全進塁を与える。 問いに戻る
(説明)ボールデッドはコールはしてはならない。あくまでもジェスチャーのみ。
その後のプレーがボールデッドにもかかわらず(気が付かず)塁上のランナーの走塁を阻止するようなプレーが起こりうる気配があった場合は即座に“タイム”をコールして、試合を止める。
投手が投じたボールがボールデッドラインに入った場合、投手が投げたときの安全進塁数は1個のみ、野手が送球した場合は2個。